通常、アレルギー性鼻炎・蕁麻疹の症状、皮膚疾患(湿疹・皮膚炎・皮膚そう痒症・アトピー性皮膚炎)に伴う皮膚の痒みの治療に用いられます。
花粉症の薬を服用して眠くなるのは、抗ヒスタミン薬の成分が脳に到達してヒスタミンのはたらきをブロックするために起こります。第2世代のビラノア・アレグラは特に眠気が出にくい薬です。
抗ヒスタミン薬には、眠気、だるさ・倦怠感、口のかわき、頭痛、めまい、ふらつき、胃腸障害などの副作用が起こるものがあります。
風邪薬と花粉症の薬には飲み合わせの悪いものがあります。例えば、抗ヒスタミン薬や血管収縮薬がどちらにも含まれていて、併用の結果血中濃度が非常に高くなってしまう恐れなどがあります。
(2)花粉などの季節性のアレルギー性鼻炎症状に使用する場合は、花粉飛散予測日から、又は、症状が出始めたら早めに服用を始めると効果的です。
妊娠中と授乳中の花粉症対策は、できるだけ花粉を浴びないように、外出時にはサングラスやマスクを着用すること、家に入る前に衣服から花粉を払い落とすこと、空気清浄機を使うことなど、花粉との接触機会を減らす方法がおすすめです。
また、市販薬のアレジオンが15歳未満の子どもは服用できないというように、使用可能年齢に注意が必要です。子どもは特に薬の効果・副作用の影響を大きく受けるため、成分量の微調整が必要です。お子さんの花粉症については医師に相談するようにしてください。
花粉症の治療に効果的な第2世代抗ヒスタミン薬(ビラノア・デザレックス・ルパフィンなど)を主に用います。これは第1世代抗ヒスタミン薬よりも眠気などの副作用が軽い薬です。
基本は抗ヒスタミン薬の服用を行います。最近用いられる新しい世代の抗ヒスタミン薬は従来の抗ヒスタミン薬に比べて眠気の少ないのが大きな利点ですが、それでも個々の薬剤により少し差があり、人によっては少し感じる場合があります。
一日一回の服用で済むものと朝晩二回服用するものがあります。一回の方が飲み忘れが少なくてすみますが、二回の方が少し切れ目を感じにくいかも知れません。
個々の薬の選択はご相談ください。時には薬を変更して比べて見て、自分に合った薬を探してみるのも良いでしょう。
鼻炎症状の強い人はステロイド剤の点鼻の併用が有効です。
特に鼻閉症状には抗ヒスタミン薬より確実な効果が期待できます。花粉症のような季節的な使用では全身的な副作用の心配はありません。
難点は内服薬に比べてよく「面倒だ」と言われることですが、最近は夜一回で済むものがありますので、「騙されたと思って」一度試して見てはいかがでしょうか?
結膜炎症状には抗ヒスタミン薬あるいは抗アレルギー薬の点眼を朝晩と外出後など1日4回程度使用します。目が痒くてたまらなずこすって真っ赤になってしまったり、時には白目がブヨブヨに(果物のライチのよう!)なって腫れてしまうこともあります。
このような悪化時はステロイド剤の点眼を一時併用すると早く楽になります。ただしステロイド剤の点眼では眼圧の上昇しやすい人がいることが知られており、使用は急な悪化時に限り、漫然とした連用は避けましょう。
アレグラ錠60mgの基本情報(薬効分類・副作用・添付文書など)
強い効果が期待できます。
ただし、眠気がきやすいため、眠気が気になる方は「寝る前」に内服いただくか、ほかのお薬を検討しましょう。
眠気はよいから効き目を求めたい、という方にはオススメです。
油断していると、思わぬタイミングでひどい症状に見舞われることもありますよ! ..
抗アレルギー薬による眠気が気になる方にとてもオススメです。
効果もしっかり期待できます。
空腹時(食事のおよそ1時間前または食後2時間以上あと)に服用しなければならないのは1つのデメリットでしょう。
食事の影響を受け、お腹がいっぱいの時に飲むと効果が下がってしまいます。
1日1回飲めば良いため、寝る前に服用する方も多い印象です。
ジェネリックや市販薬はなく、医療機関で処方してもらう必要があります。
花粉の飛散ピークは1日2回!花粉症患者が「鼻炎薬の効果が切れた」と感じる時間帯は?午前中や日中だけでなく、夕方にも注意が必要な理由とは?
長野県では例年3月中旬前後から本格的なスギ花粉症シーズンになります。以前はひどくなり我慢ができなくなると来院する患者さんが多く見られました。
その後新規抗アレルギー薬の開発に伴い、「飛散の1ヶ月前から予防を始めた方が良い」と言われた時期もありましたが、どうもこれには製薬メーカーの思惑も少し絡んでいたかもしれません。個人的は、飛散が始まり、日によって症状を感じるようになったら、「調子の良い日があっても」服用開始をお勧めします。
開花の初期は花粉の数も少なく、風などの条件により日によってわずかな飛散が観測されるようになります。この辺で、多くの患者さんが鼻のムズムズや目のかゆみなどを感じるようになりますが、症状は大したことはありません。
でも、そのくらいのうちに服用を始めて鼻粘膜の炎症を抑えた方が、その後の悪化を防ぎやすいのです。「このくらいならまだ我慢できる…」と油断しているうちに気温の高い日が続いたりすると、開花が急速に進んで花粉量が増え、そこに風の強さや向きなどの条件が加わると突然飛散が増加し、ある日を境に一気にティッシュの箱が手放せず、くしゃみや鼻閉で安眠のできない状態になってしまいます。そうなると薬を飲み始めても止めるのがより難しくなってしまいます。
例年のことです、まもなく始まるという時期になったら早めに薬をもらい、自覚症状を感じ始めたら治療を開始しましょう。
最近はインターネットでリアルタイムの花粉情報も容易にチェックできます。
関東や東海の飛散状況を示すマークが大きくなってきたら、長野県の飛散のマークが小さくても「頃合い」だと考えてください。