インチュニブ (グアンファシン塩酸塩) 武田 [処方薬]の解説、注意
ADHDのある人の中には、図のように後シナプス(情報を受け取る側)に伝達された情報が漏れ出てしまい、神経伝達量が減少してしまっている場合があると考えられています。インチュニブの役割は、後シナプスの情報の取りこぼしを減らすことです。インチュニブの主成分であるグアンファシンが、後シナプス中のアドレナリン受容体という物質を活性化させることで、シナプス内のHCNチャネルという穴を塞ぎ、入ってきた情報を漏れにくくさせます。その結果、より多くの情報を伝達できるようになり、覚えられる情報の量や、その持続力も高まります。その結果、多動、不注意、衝動性といった症状の改善に繋がるのです。
ステロイド外用剤の服薬指導!強さの比較一覧や副作用について解説
インチュニブが働く仕組み
ADHDの原因は解明されていませんが、脳の前頭前皮質という部分での情報伝達に問題があるとされています。中でも、シナプスという情報の送受信をする部位がうまく働かないことが原因の一つではないかと言われています。そのため、外から入ってきた情報をうまく取り込んだり処理をしたりするのが難しく、自分の注意や行動をコントロールできなくなると考えられています。そして「落ち着きがない」「注意が長続きしない」「衝動的に行動してしまう」といった”多動、不注意、衝動性”の症状としてあらわれます。
インチュニブ (グアンファシン塩酸塩) 武田 [処方薬] の ..
掲載しているQ&Aの情報は、アスクドクターズ(エムスリー株式会社)からの提供によるものです。実際に医療機関を受診する際は、治療方法、薬の内容等、担当の医師によく相談、確認するようにお願い致します。本サイトの利用、相談に対する返答やアドバイスにより何らかの不都合、不利益が発生し、また被害を被った場合でも株式会社QLife及び、エムスリー株式会社はその一切の責任を負いませんので予めご了承ください。
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」のFacebookページに「いいね!」をすると、薬剤師が現場で活躍するために役立つ情報を受け取ることができます。ぜひ「いいね!」をよろしくお願いします。
インチュニブは、グアンファシン塩酸塩という薬の商品名のADHD治療薬です。グアンファシンという成分が脳の情報伝達機能を助け、ADHDの多動性、不注意、衝動性の症状を改善する効果があります。日本で製造販売が承認され、販売が開始されたのは2017年5月ですが、アメリカ、イギリス、オーストラリアでは以前からADHDの治療薬として、コンサータ、ストラテラと共に使用されてきました。インチュニブは、患者の体重、症状、薬の効き方を踏まえて飲む量を決めるので、医師の処方が必要です。また、処方される年齢は6歳~と決められています。従来の薬とは違う作用で働くため、ストラテラやコンサータでは効果を感じられなかったり、副作用などにより継続できなかった人への効果が期待されています。
コンサータやストラテラとの違い
コンサータやストラテラの方がインチュニブより早くADHDのお薬として使われていました。インチュニブが後シナプス=受け手側の問題を治療するのに対して、この二つのお薬の仕組みは前シナプス=送り手側の問題を治療します。コンサータはドーパミンという伝達物質を前シナプスが再取込する穴を塞ぎます。ストラテラはノルアドレナリン(ドーパミンの化合物)という伝達物質を前シナプスが再取込する穴を塞ぐのです。
インチュニブは、2017年に認可された小児用のADHD治療薬です。従来 ..
最近インチュニブを服薬されている利用者が増えています。そもそも、どういう子どもに使われどういう効果があるのか調べてみました。
インチュニブは従来使用されていたADHDの治療薬と異なる作用機序を持つ ..
2006年 京都薬科大学 薬学部卒。
調剤併設ドラッグストアのスギ薬局に新卒で入社。
調剤部門エリアマネージャーを経験後、名古屋商科大学院経営管理学修士課程にて2年間経営学を学び、経営管理学修士号(MBA)を取得。
2013年4月、シナジーファルマ株式会社を設立。
2013年8月、薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」をリリース。
薬剤師専門サイト「ファーマシスタ」は臨床で役立つ学術情報や求人広告を発信し月間24万PV(2023年6月時点)のアクセスが集まるメディアとして運営中。
薬局薬剤師としては、新規開業、継承に携わった経験、管理薬剤師としての経験を活かし、現在福岡県内でティーダ薬局を運営(管理薬剤師)。
1983年11月 岡山県倉敷市で生まれ、水の都である愛媛県西条市で育つ。
大学より京都・大阪で14年間、沖縄Iターン特集立ち上げのため沖縄県で4年間暮らし、現在は福岡県民。
二児の父親。
当面の目標は、
「息子の成長スピードに負けないこと」
座右の銘は、
「まくとぅそうけい なんくるないさ」
=「誠実に心をこめて精進していれば、なんとかなる!!」
【精神科医が解説】インチュニブ(グアンファシン)の効果と副作用
10歳の息子ですが、ADHDの傾向があるとのことで、現在インチュニブ錠を服用しており、1日ずつ1錠、2錠と交互に飲んで、経過を見ているところです。鼻づまりがひどくなったことから、本日耳鼻科を受診し、副鼻腔炎になっているということで、クラリシッド錠(クラリスロマイシン)を処方されました。しかし、以前インチュニブを飲み始める時に、クラリスロマイシンとは飲み合わせが悪いから注意するように主治医の先生には言われていたので、薬剤師さんに確認しました。(もちろん、耳鼻科受診時にもインチュニブ服用中ということは伝えました)すると、「確かに注意すべき分類には入っているが、絶対に飲んではいけないことではないので、飲んでも大丈夫」との説明を受けました。血中濃度が上がる恐れがあるということなので、本当にクラリシッド錠を飲ませて良いのか心配です。主治医の先生の病院は明日休診のため、電話で確認することもできないので、こちらで質問させていただきました。本当にクラリシッド錠を飲ませても大丈夫ですか?また、飲ませるとしたら、インチュニブ錠は、2錠より1錠にした方が良いでしょうか?(10代/男性)
CYP3A4/5阻害剤 · イトラコナゾール、リトナビル、クラリスロマイシン等
ステロイド外用剤の服薬指導!強さの比較一覧や副作用について解説
概説, 注意力を高め、落ち着きをとりもどすお薬です。注意欠陥・多動性障害(AD・HD)の治療に用います。 作用
インチュニブのインタビューフォームによると安全性評価対象症例254例中の主な副作用は
□クラリスロマイシン(クラリスロマイシン錠 200「MEEK」、クラリス錠 50mg 小児用、 ..
添付文書にインチュニブ増量の記載はないが、アメリカでは併用時にインチュニブ増量の記載あり。(インチュニブIF参照)
グアンファシン塩酸塩徐放錠 英語:guanfacine hydrochloride ; 販売名 / 薬価
簡単に言えばこの二つは前シナプスの伝達物質の再取込穴を塞いで後シナプスへ伝達物質を多く送る働きをし、インチュニブは後シナプスで情報が漏れないようにする働きと言えます。つまり、狙いは情報が伝達するように伝達物質を一定量に確保することですが、働きかけているところが違うのです。また、インチュニブは「攻撃性」を抑えるための働きが良いと言われています。体重減少など小児には厄介な副作用がインチュニブには少ないという理由で、まずはインチュニブから試す医師が多いようです。
注意すべき副作用は?
上記併用時はインチュニブの減量が必要あり(添付文書上では1日1mgより開始)。
インチュニブ(グアンファシン)を投与すると、
インチュニブは主に肝代謝酵素のCYP3A4やCYP3A5で代謝されるため、CYP3A4やCYP3A5を強く阻害・誘導する薬剤とは「併用注意」となっています。
インチュニブ錠
インチュニブの用法・用量
インチュニブは1日1回服用する薬です。飲む量は、医師が体質、症状、薬のきき方などをもとに決めます。飲む時間帯はなるべく決まっていたほうが良いでしょう。最初は副作用などを確認するために子どもなら1mgから開始し1週間をおいて1mgずつ増減せせます。体重によって服薬量は決まりますが、例えば体重34kg以上42kg未満は4mg、75kg以上は6mgが最大量です。他薬とインチュニブと併用すると、効果が変わったり、副作用が出たりする薬や食品があります。もともと服用している薬がある場合や、インチュニブを服用しながら他の薬を服用することになった場合は、主治医に相談しましょう。
〈インチュニブ錠 1mg〉
つまり、インチュニブには血圧を低下させる作用があることから血圧低下や徐脈に注意しなければいけません。
基本情報(用法用量、効能・効果、副作用
インチュニブの有効成分であるグアンファシン塩酸塩は降圧剤としてエスタリック0.5mgという商品名で販売されていましたが2005年に販売中止となっています。