SGLT2阻害薬は、このSGLT2の働きを妨げることで効果を発揮します。


SGLT2阻害薬とは? SGLT2(エスジーエルティー・ツー)阻害薬は糖尿病の治療ガイドラインで定められている治療薬のひとつで、膵臓ではなく腎臓に作用することで血糖値を改善する働きがあります。 SGLT2は腎臓に存在する…


SGLT2阻害薬とは? SGLT2(エスジーエルティー・ツー)阻害薬は糖尿病の治療ガイドラインで定められている治療薬のひとつで、膵臓ではなく腎臓に作用することで血糖値を改善する働きがあります。 SGLT2は腎臓に存在する…

SGLT2阻害薬のうち、フォシーガ(ダパグリフロジン)及びジャディアンス(エンパグリフロジン)については、

ジェネリック医薬品は全てのSGLT2阻害薬で発売されていません。

(3)社会的意義
本研究は、糖尿病だけでなく慢性腎臓病や循環器疾患に対する主要な薬剤としてSGLT2阻害薬への期待が高まる中で、SGLT2阻害薬の各薬剤間における腎保護作用が同等である可能性を、大規模なリアルワールドデータで示しました。これまでエビデンスの乏しかった臨床の現場、とりわけ腎臓領域に貴重なエビデンスを提供することができたと考えています。本研究が、糖尿病や腎臓病などの疾患をもつ患者さんのQOL(Quality of Life)改善、そして健康寿命の延伸に貢献していくものと期待されます。

(2)研究の内容
2005年1月から2021年4月までにJMDC Claims Database(注6)に登録され、登録後、4か月以上が経過してから糖尿病に対してSGLT2阻害薬が処方され、透析治療歴のない12,100症例(年齢中央値53歳、84%が男性、HbA1c中央値7.5%)を解析対象としました。6種類のSGLT2阻害薬について、それぞれ、エンパグリフロジン(empagliflozin)は2,573症例、ダパグリフロジン(dapagliflozin)は2,214症例、カナグリフロジン(canagliflozin)は2,100症例、それ以外のSGLT2阻害薬は5,213症例(イプラグリフロジン(ipragliflozin)2,636症例、トホグリフロジン(tofogliflozin)1,467症例、ルセオグリフロジン(luseogliflozin)1,110症例)に対して処方されていました。
平均観察期間773 ± 477日の間に、年齢や性別、併存疾患やその他の糖尿病治療薬で補正した解析で、エンパグリフロジン、ダパグリフロジン、カナグリフロジン、その他のSGLT2阻害薬の間で、腎機能の指標である推算糸球体濾過量(eGFR、注7)の年次変化量を比較しましたが、薬剤間において有意な差は認められませんでした(図1)。この結果は、SGLT2阻害薬の腎保護作用が薬剤間で共通しているクラスエフェクトであることを示唆しています。

尚、必要以上の糖は排泄しませんので、SGLT2阻害薬単独では低血糖になるリスクは非常に低いとされています。

4.発表内容
(1)研究の背景
SGLT2阻害薬は糖尿病治療薬として開発されましたが、大規模臨床試験において(糖尿病の有無に関わらず)腎保護作用を有していることが示され、2021年以降にSGLT2阻害薬の適応は慢性腎臓病に対しても拡大されています。臨床現場でのニーズが高まったことから、SGLT2阻害薬の処方数は増加し、国内では現在6種類のSGLT2阻害薬が糖尿病への適応を有していますが、SGLT2阻害薬の薬剤間で腎保護作用を比較した研究は少なく、SGLT2阻害薬の腎保護作用が、クラスエフェクトと考えて良いのかについては議論が分かれるところでした。そこで、今回、国内最大規模のレセプトデータベースを用いて、糖尿病に対して新規にSGLT2阻害薬が処方された約12,000症例を対象に、個々のSGLT2阻害薬の薬剤間で腎機能の経時的な変化量を比較しました。


ジャディアンスとフォシーガでは、フォシーガの方がより強いダイエット効果が期待できます。

3.発表概要
糖尿病(注4)の治療薬として開発されたSGLT2阻害薬は、腎臓にある近位尿細管での糖の再吸収を阻害し、糖を尿から排出することで血糖値を下げる薬剤です。SGLT2阻害薬は、これまでの大規模臨床試験において、慢性腎臓病(CKD、注5)の症例に対して腎保護効果が示されたことから、腎臓病の治療薬としても注目を集めています。国内では2014年以降、6種類のSGLT2阻害薬が保険適用され、糖尿病の治療薬として処方されています。SGLT2阻害薬の薬剤間で効果に差が生じるのか、それとも共通の効果(クラスエフェクト)を示すのかについては臨床におけるエビデンスが少ないため、こうしたエビデンスの蓄積が望まれています。
そこで、東京大学の小室一成教授、金子英弘特任講師、南学正臣教授、康永秀生教授、岡田啓特任助教、鈴木裕太研究員および、佐賀大学の野出孝一教授らの研究グループは、国内の大規模なレセプトデータベースを用いて、新規にSGLT2阻害薬が処方された約12,000件の糖尿病症例を解析し、SGLT2阻害薬間で、腎機能の経時的な変化量に有意差がないことを示しました。なお、本研究グループは、糖尿病症例における循環器疾患発症率がSGLT2阻害薬の薬剤間で同等であることを報告していますが(Cardiovasc Diabetol. 2022 May 18;21(1):67. ※)、これらの結果も合わせると、SGLT2阻害薬の腎保護作用あるいは心保護作用がクラスエフェクトであることが示唆されます。本研究成果は、今後の糖尿病、慢性腎臓病、循環器疾患の治療におけるSGLT2阻害薬の使用を考えるうえで、重要なリアルワールドエビデンスになることが期待されます。
なお本研究は、厚生労働省科学研究費補助金(厚生労働行政推進調査事業費補助金・政策科学総合研究事業(政策科学推進研究事業)「診療現場の実態に即した医療ビッグデータを利活用できる人材育成促進に資するための研究」課題番号:21AA2007、研究代表者:康永秀生)の支援により行われ、日本時間8月9日に国際腎臓学会(ISN)の学会誌「Kidney International (Article in Press)」に掲載されました。

SGLT2阻害薬はその作用機序からケトアシドーシスに注意が必要です。

2.発表のポイント
◆SGLT2阻害薬(注1)は、近年の研究から腎保護効果を有することが示されていますが、薬剤間で腎保護作用を比較した研究は少
なく、効果の差の有無は明らかではありません。
◆本研究では日本人のリアルワールドデータ(注2)分析を行い、糖尿病に対して処方されたSGLT2阻害薬間で、腎機能の経時的な
変化量に有意差がないことを新たに報告しました。
◆その結果、SGLT2阻害薬の腎保護作用はクラスエフェクト(注3)であることが示唆されました。

そのため、SGLT2阻害薬で高い治療効果を期待することができます。

肥満を合併する、インスリン血糖値を下げるホルモンは潤沢に出ているが、それがうまく効いていない「インスリン抵抗性」が想定される患者さんでは優先順位第位、肥満のない、インスリンを自前で作る力がもともと体質的に弱い「インスリン分泌不全」が想定される患者さんでは優先順位は下位となっています。上述の通り、「インスリン分泌不全」タイプの患者さんでは合併症のリスクが高まるため、あまり優先して投与する薬ではないのですが、日回の内服で済む血糖降下作用の高い薬ですので、やせ型の「インスリン分泌不全」タイプの患者さんであっても、適切に他の薬と組み合わせて処方することがあります。

SGLT2阻害薬では心血管疾患や腎疾患に対するデータが示されています。

例えば、DPP-IV阻害薬という食事によってインスリンのの作用がまし、グルカゴンという血糖が上がるのを防ぐ薬には7種類の薬がありますが、クラスが3つに分かれる、くらいは医師の常識として知っておかなくてはいけません。 またSFLT-2阻害薬という尿に糖をだす薬(スーグラ を出されたらそこはやめましょう)には5種類(スーグラ 除く)ありますが、フォシーガ、カナグル、ジャディアンス以外の薬をだすにはそれなりの理由が必要です。 例えばルセフィは副作用として皮膚障害が少ない、デベルザは半量でも効果がある(ただし体重減少は半量ではない)という報告がある、などです。

今、期待のお薬 vol.2 SGLT2阻害剤 余分な糖を尿から捨てるお薬

夜間頻尿が抑えられる糖尿病治療薬 デベルザはSGLT2阻害薬に分類される2型糖尿病の治療薬で、「de beleza」というポルトガル語で「美」を意味する単語が名称の由来となっています。 デベルザは膵臓ではなく腎臓に作用す…

[PDF] 糖尿病治療薬の比較・切り替えについて 注射薬(付表 ..

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SGLT2阻害薬◇第4回調査. ジャディアンスの首位変わらず. 2位はフォシーガ、3位はスーグラ. 2021/03/27.

SGLT2阻害薬には、フォシーガ(ダパグリフロジン)・ジャディアンス(エンパグリフロジン)・カナグル(カナグリフロジン)・スーグラ(イプラグリフロジン)・ルセフィ(ルセオグリフロジン)・デベルザ(トホグリフロジン)などがあります。

SGLT2阻害薬 安全に使ってその有効性を最大限維持させましょう

ジャディアンスを飲むと、余分な糖を尿から排出する働きによって1日あたり60~100gの糖が排出されます。
これをカロリー換算すると1日あたり約200kcalになるのです。

商品名としてカナグル、スーグラ、フォシーガ、ジャディアンス、デベルザ、ルセフィ等があります。 SGLT2阻害薬による減量効果

ジャディアンスとメトホルミンの併用については別の記事で紹介しています。
ダイエット効果が期待できる医薬品同士の併用に興味がある人は、あわせてお読みください。