糖尿病の飲み薬(経口血糖降下薬) | 茅ヶ崎市の糖尿病専門医が解説
【A】SGLT-2阻害剤であるため使用可能である。
ヨード造影剤使用時のビグアナイド系経口血糖降下剤は以下の通り注意が必要である。
ヨード造影剤を用いて検査を行う患者においては、本剤の併用により乳酸アシドーシスを起こすことがあるので、検査前は本剤の投与を一時的に中止すること(ただし、緊急に検査を行う必要がある場合を除く)。ヨード造影剤投与後48時間は本剤の投与を再開しないこと。なお、投与再開時には、患者の状態に注意すること。
(抜粋 : メトグルコ錠 添付文書 )
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腎臓が悪いときに、それ以上の腎機能の悪化を防ぐ薬が、SGLT2阻害薬(フォシーガなど)です。
糖尿病の薬なのに腎臓を守る?SGLT2阻害薬の腎保護作用について
メトホルミン内服中は、ヨード造影剤を使ったCT検査をするときに休薬する必要があります。
ヨード造影剤使用の前後2日間ずつ、メトホルミンを休薬します。
糖尿病薬のうち、ビグアナイド系糖尿病薬(下記一覧表参照)を服用している方の場合、極めて稀に造影CT検査後に乳酸アシドーシスという副作用が起こることがあります。乳酸アシドーシスとは、初期症状として食欲不振、嘔気・嘔吐、腹痛、下痢などの胃腸症状が急激に出現し、進行すると倦怠感、筋肉痛、痙攣、脱力感、腰痛、胸痛、過呼吸、脱水、低血圧などを引き起こし、昏睡状態に陥ることもあります。これらは腎臓の機能が障害されている場合に起こりやすいといわれています。
そこで万一の副作用を防止するため、ビグアナイド系の糖尿病薬を服用している方は、原則として(特に腎機能障害を合併している方)、検査前48時間前から検査当日まで同剤を服用せず、検査後も48時間は服用なされないでください。
この間これらの糖尿病薬を服用しないことにより血糖値が一時的に上昇する可能性がありますので、処方医に報告し許可をいただいておいてください。服用している糖尿病薬がビグアナイド系の糖尿病薬であるかどうかわからない場合や、ご自分の腎機能が低下しているか分からない場合は、処方医にご相談なさってください。
心臓が悪い(心不全)場合は、SGLT2阻害薬とともに、GLP-1製剤の使用が推奨されています。
またヨード造影剤を検査で使う場合には、このお薬は原則一時休止する必要があります。 SGLT2阻害薬
血液をろ過して尿を作る臓器は腎臓です。血液は尿が作られる過程で、腎臓にある「糸球体」というザルのようなところでろ過され原尿(尿のもと)が作られます。血液中の糖はこの糸球体をすり抜けて、原尿に排泄されます。糖はからだにとって必要なものであるため、一度は原尿に排泄されるものの、通常は尿細管という通路を通る際に再び取りこまれて血液中に戻されます。SGLT2阻害薬はこの尿細管から血液中へのブドウ糖の再取込みを妨げ、尿の中に糖を出して血糖を下げます。
当院には5種類のお薬をご用意しております。 リベルサス; フォシーガ; メトホルミン ..
メトホルミンを使用していると、CT検査などで使用するヨード造影剤が使用できない場合があります。ヨード造影剤を使用する際には、メトホルミンを内服中であることをお伝えください。