フォシーガとは?(SGLT-2阻害薬:腎臓病の新しい治療薬として)
ただし、フォシーガの腎保護効果について明らかになっていることと、明らかになっていないことがあり、積極的に使用したい場合とそうではない場合を筆者の主観で以下のように分けてみました。
DAPA-CKD試験の結果について柏原氏は「CKD患者を対象としたこれまでの試験の中でも画期的な試験であり、ランドマークとなるものだ」と指摘。国は、2016年に3万9000人だった年間の新規透析導入患者数を28年までに3万5000人以下に減少させることを目指しており、柏原氏は「フォシーガの承認が、目標達成への転換点となることを期待している」と話します。
ステージ2~4で尿中アルブミン排泄の増加を認めるCKD患者約4300人を対象に行われた国際共同臨床第3相(P3)試験「DAPA-CKD」では、ACE阻害薬またはARBとの併用下で、複合主要評価項目(腎機能の悪化、末期腎不全への進行、心血管死または腎不全による死亡)のリスクをプラセボに比べて39%低下。事前の想定を上回る有効性が示されたため、独立データモニタリング委員会の勧告に従って同試験は早期終了となりました。
フォシーガ錠10mg(アストラゼネカ株式会社)の基本情報・副作用
2020年にこの腎臓を保護する効果は糖尿病じゃない腎臓病の患者さんにも効果があるという報告が出て、2021年9月より日本で糖尿病がない腎臓病にも保険適用が通り、医療機関から処方することが可能となりました。
病態や飲んでいるお薬から腎機能を逆に悪くするリスクもあるため、これらの判断は時に専門医が行った方が良いもあります
フォシーガは糖尿病の治療薬として使われていましたが、血糖値を下げるだけでなく腎機能を保護する効果も期待され、糖尿病の患者さんには積極的に使用されていました。
ここでは、フォシーガの効果と副作用について、その作用の仕組みから詳しく説明します。
まとめ. 先にもお書きした通り、SGLT2阻害薬の腎臓を守る効果は、以前より知られていました。
CKDは、糖尿病や高血圧症が原因で腎機能が低下する疾患。進行すると人工透析や腎移植が必要になるほか、脳卒中や脳梗塞で死亡するリスクが高まります。これまではCKDの適応を持つ薬剤がなく、治療には主に降圧薬のACE阻害薬やARBが使われてきました。CKDの国内患者数は1300万人に上ると推定されており、日本腎臓学会の柏原直樹理事長(川崎医科大腎臓・高血圧内科学教授)は「今回の承認は日本の多くのCKD患者にとって大きな希望になる」と期待を寄せています。
・ 糖尿病合併CKD患者:アルブミン尿(蛋白尿),腎機能に関係なく腎保護効果が期待されるため,クリニカルエビデ
厚生労働省は8月25日、アストラゼネカのSGLT2阻害薬「フォシーガ」(一般名・ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物)を慢性腎臓病(CKD)の治療薬として承認しました。CKD治療薬の承認は国内初。末期腎不全や透析中の患者には使用できませんが、それ以外のCKD患者には2型糖尿病を合併しているか否かに関わらず投与することができます。
かかわらず腎保護効果を示すことが明らかとなり,治療抵抗性の慢性腎臓
アストラゼネカのSGLT2阻害薬「フォシーガ」が、慢性腎臓病(CKD)の適応を持つ薬剤として国内初の承認を取得しました。CKDでは、ほかにも2つのSGLT2阻害薬が最終治験を行っているほか、MR拮抗薬やNrf2活性化薬なども開発の後期段階に控えています。国内には約1300万人のCKD患者がいるとされ、治療の進展に期待がかかります。
慢性腎臓病の治療薬フォシーガについて考える【腎臓内科医が解説】
フォシーガは錠剤で、1型糖尿病、2型糖尿病、慢性腎臓病、慢性心不全に使えるお薬です。
糖尿病、心不全、CKDと拡大するダパグリフロジン/AZ・小野薬品
慢性腎臓病を対象疾患とする治療薬としては昨年3月に「ケレンディア」も承認されている。MR拮抗(きっこう)薬と呼ばれるもので、尿細管などにおけるアルドステロン(副腎から分泌されるホルモン)の働きを阻害し、腎臓を保護する作用がある。最も多い2型糖尿病を合併している人が対象だ。
AZ SGLT2阻害薬フォシーガ 「慢性腎臓病」の効能追加を一変申請
NOBUヘルシーライフ内科クリニックでは腎臓病の診療を得意分野の一つとしてお
り、SGLT-2阻害薬『フォシーガ』の使用も積極的に行っております。腎臓病の方・腎
臓病ではないのかとご心配な方はいつでもご相談ください。
腎臓病)慢性腎臓病(CKD)の治療(前編) | 亀田グループサイト
1型糖尿病と2型糖尿病の両方に効果があることを疑問に思われる方もいるかもしれませんが、それについては開発時の臨床試験を簡単にご紹介します。
○慢性腎臓病ただし、末期腎不全又は透析施行中の患者を除く。 5
SGLT2阻害薬は尿に糖を出すことで血糖を下げる飲み薬で、14年に糖尿病の治療薬として承認された。慢性腎臓病にも効果があることが分かり、追加承認された。吉田副院長は「末期腎不全や人工透析患者には使えないが、多くの患者が対象となる可能性がある。30年来変わらなかった治療を大きく変え、選択肢が広がった」と指摘する。
フォシーガは慢性腎臓病の患者において、2型糖尿病の有無にかかわらず
対象:食事や運動または使用している血糖降下薬で血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者249例
方法:フォシーガ錠5mgまたは10mg(増量時)を 1日1回52週間投与
フォシーガ錠10mgの効果・効能・副作用 | 薬剤情報 | HOKUTO
これまで慢性腎臓病を対象とする薬がなかったため、従来の治療は糖尿病や高血圧の薬を使うことが多かった。糖尿病や高血圧を原因として発症する人が多いためだ。そこに登場したのがSGLT2阻害薬「フォシーガ」だ。慢性腎臓病を対象疾患とする初の薬で、2021年に承認された。
心不全の予後改善効果が注目されているが、微量アルブミン尿を防ぐ効果も
小野薬品工業株式会社は、日本の大阪市に本社を置き、特定領域における革新的な医薬品の創製に取り組む研究開発型の製薬企業です。当社は、特に医療ニーズの高いがんや免疫疾患、中枢神経疾患およびスペシャリティ領域を創薬の重点研究領域として活動しています。詳細については、 をご覧ください。
ダパグリフロジン、日本で初めて慢性腎臓病に承認取得/AZ・小野
糖尿病合併の有無を問わない慢性腎臓病患者さんを対象に、フォシーガ錠10mgを標準治療に追加したときの結果は次の表の通りです。
(投与期間:最長39.2ヵ月)
SGLT2阻害薬「フォシーガ」の第3相DAPA-CKD試験 慢性腎臓病患者を対象とした有効性により早期終了 ..
日本においても、主にオンコロジー、循環器・腎・代謝疾患、および呼吸器・免疫疾患を重点領域として患者さんの健康と医療の発展への更なる貢献を果たすべく活動しています。当社については、 をご覧ください。
また、本製剤の効能又は効果において、「慢性心不全の標準的な治療を受 ..
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、オンコロジー、希少疾患、および循環器・腎・代謝疾患、呼吸器・免疫疾患からなるバイオファーマにおいて、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。英国ケンブリッジを本拠地として、当社は100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細については または、ツイッター (英語のみ)をフォローしてご覧ください。