フォード トリノ コブラ(乗用車)の中古品・新品・未使用品一覧
基本的には良キットながら、注意すべきポイント多数
さて、このフォード・トリノのプラモデル化には、当時モノのアニュアル・キットであるAMT 1/25と、2000年に新金型で登場したモノグラム/レベル 1/25との2種類がある。後者の初版はモノグラムによるPRO MODELERシリーズからトリノGTとして発売されたもので、その後一部金型を入れ替えてトリノ・コブラとしたものが、2001年に通常パッケージ(レベル・ブランド)でリリースされた。ここでご覧頂いている作例は、このトリノ・コブラを制作したものである。内容はごく標準的な出来で、エンジンルーム等の再現がかなり細かく好感が持てる。しかし、新しさに反してバリが多いなど、厄介な部分もある。
ボディはトリノGTと共通のため、ドア後ろのルーバーを削り取らなければいけない。ラインを崩さないよう慎重に作業。パネルラインは少々ダルい印象なので、深くするといいだろう。ボディ前後パネルは先付けしてしまいたいが、フロントは構造上、先には取り付け不可能。充分に仮組み調整し、バンパーに隠れるところで固定するとよいだろう。リアはテールレンズ部の凹みが左右揃うよう注意し、ガッチリ固定。ファイアウォールは上側と前輪タイヤハウスの部分のみ接着し、ボディサイドとは接着しないようにする。上部にすこし隙間ができるので、パテ埋めするとよい。また、フードヒンジの孔が大きいのでインテリアが見えてしまう。ここはプラ板でふさいでしまおう。
この429には3つ種類があり、まず標準の”サンダージェット”は最高出力360hp。次に強力なのが370hpの”コブラジェット”、そしてその上に375hpの”スーパー・コブラジェット”が存在した。このスーパー・コブラジェットは”ドラッグ・パック”というオプション・パッケージを選択した場合のみのエンジンである。トランスミッションは4速マニュアルと3速AT”クルーズ-O-マティック”の2種類を用意。なお、コブラの名はもちろん、キャロル・シェルビーがフォードに売却した商標によるものである。
1/25 1969 フォード トリノ コブラ ファストバック
トリノGTはスポーツ・モデル、トリノ・コブラはその上を行くハイパフォーマンス・モデルという位置づけで、GTではコンバーチブルとスポーツルーフの2ボディがラインナップされていたのに対し、トリノ・コブラはスポーツルーフのみとなる。トリノ・コブラのエンジンは基本的には385 V8の429-cid(7L)一種のみ(「385」とは、クランクシャフトのストロークが3.85インチであることに由来するネーミングで、排気量ではない)。
「トリノコブラ」は15件の商品が出品されており、直近90日の落札件数は4件、平均落札価格は0円でした。
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ボディバリエーションはトリノに限定して述べると、4ドアのセダンとハードトップ、2ドアのセダンとハードトップにコンバーチブル、そしてステーションワゴン(4ドア)という布陣。このうち2ドア・ハードトップは2種類あり、割りと直線的なウェストラインを持つ通常のハードトップと、なだらかなルーフラインに小さめのサイドウィンドウを特徴とするファストバック(”スポーツルーフ”)に分かれていた。シリーズ全体は下からファルコン、フェアレーン500となり、その上にトリノ/トリノ・ブロアム、トリノGT、トリノ・コブラという具合に構成されている。
レストアという「老古学」。フォードGT40を忠実にレストアした名工がたどり着いた境地