内服薬(ミノキシジルタブレット)と外用薬では、以下のような違いがあります。
ミノキシジル内服薬の服用によって下記の副作用が生じる可能性があると報告されています。
・全身の多毛化
髪だけでなく身体の毛、特に腕や足などの毛が濃くなる現象です。
・初期脱毛
治療開始後にも関わらず抜け毛の量が増えることがあります。
初期脱毛はミノキシジルが作用することで生じる現象のため、ご安心ください。
服用から3ヶ月程度で収まることがほとんどです。
・動悸や息切れ、むくみ
それ以外の脱毛症(円形脱毛症や皮膚疾患による脱毛症)は、使用しても原因が違うため期待する効果は得られない場合があります。
今日からできる薄毛対策 薄毛の原因や症状、効果的な予防方法をご紹介
ミノキシジルの副作用については詳しくはこちらの記事も参照ください
上記の疾患がある方は、ミノキシジル内服薬を服用する際、専門の医療機関で医師にご相談下さい。
ミノキシジルには血管を拡張させる薬事作用があり、塩類と水を体内に貯留させる為、心不全の原因となる可能性があります。
また心拍を上げる作用があるので、このような問題を避ける為に、当院では利尿剤の使用や心拍数を下げる、降圧剤としての作用もあるβブロッカーを併用することがあります。
さらに、サプリメントや他の薬との組み合わせによる相互作用で血圧が下がる場合も考えられる為、血圧測定や血液検査をして、健康状態を確認したうえで治療プランを立てます。
PubMedに掲載されている研究では、ミノキシジル外用薬と内服薬の併用治療は、外用薬単独治療と比較して、より優れた発毛効果が期待されています。
ミノキシジルの内服薬は、反面、非常に可能性は低いですが、うっ血性心不全や呼吸困難などの副作用が出る可能性があります。血圧や循環器、肺に持病を抱えている方は注意が必要です。
ミノキシジル外用薬と内服薬の作用機序を比較すると、次のような差異が見られます。
抜けていくのは苦しいですが、3ヵ月は続けて、その後の効果を待ちましょう。
Pettingerらの研究で、ミノキシジル内服薬は全身の血管抵抗を減少させ、血流を改善することが示唆。この全身的な血流改善の影響が、頭皮の毛包にも及び、発毛を促進すると考えられています。
ミノキシジル内服薬は以下であれば副作用は軽度であり許容できる。
その他に、髪に必要なビタミンやアミノ酸を配合したサプリメントも含まれているので、有効成分の効果を更に高める期待ができます。
ミノキシジルをやめると、ミノキシジルによって生じていたでしょう。
薄毛対策に高い効果があるミノキシジルタブレットですが、 服用する際には注意点があります。 以下はミノキシジルタブレットをより安全に服用するために知っておくべき項目です。
ミノキシジルをやめるとどうなるかについては、詳しくはこちらの記事を参照ください。
ミノキシジルは、ため、もともと血圧に程度の強い異常のある方や心臓・肺に疾患のある方は服用できません。また内服が胎児に悪影響を及ぼすリスクのある妊婦の方や妊娠の可能性がある方も服用を避ける必要があります。
内服ミノキシジルを使用する際は、以下の点に十分な注意が必要です。
両者は作用機序が異なるため、効果や副作用のプロファイルが大きく異なります。脱毛症の種類や重症度、患者の特性に応じて、適切な剤形を選択することが重要です。
ミノキシジルが効きにくい人の特徴は以下の記事で解説しています。
医師は、ミノキシジル外用薬の代用としてミノキシジル内服薬という治療オプションが存在することを認識すべき。
薬の副作用は、ミノキシジルに限らずどんな薬にも起こりうるものです。
ミノキシジルの副作用として狭心症などの心疾患の事例も報告されています。狭心症は冠動脈が狭くなり一時的に心筋への血流が不足した状態を指し、胸痛や息切れなどの症状がみられます。これは、ミノキシジルの持つ血管拡張作用に起因して起こるとされていますが、報告数は少なく、起こる可能性は極めて低い副作用です。また狭心症の他には、心筋梗塞や心不全の副作用もごく稀に報告されていますが治療薬との因果関係は明確にされていません。
デュタステリドの効果と気になる副作用とは?服用時の注意点を解説
いくつかの研究で、ミノキシジルの外用薬と内服薬では、発毛効果に大きな差がなかったと報告されています。今後更なる検証が望まれますが、タブレットタイプのミノキシジル内服薬も、ミノキシジル外用薬同様に効果が期待されます。安全性にまだまだ疑問は残りますが、効果も同様に期待されているということです。
フィナステリドはAGAに効果的?【写真あり】治療例と副作用を解説
頭皮に塗る外用薬と内服薬では、あらわれる副作用が異なります。ミノキシジルの内服薬には、上記のような副作用が起こる可能性があります。
フィナステリドとデュタステリドの違いとは?効果や副作用を分か...
せっかく髪の毛に効果が出ていたとしても、ミノキシジルをやめるとイメージです。また、体毛増加などの副作用も数ヶ月で改善するでしょう。効果を維持したままミノキシジルをやめるには他の治療で代替してあげる必要があります。
ミノキシジルをやめるとどうなる?やめてよかったと言う人の理由...
ミノキシジル内服薬は、肝臓で代謝される治療薬であるため肝臓に負担がかかります。肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれており、何か異常が起きたとしても自覚症状はほとんどないのが特徴です。肝機能障害の副作用は極めて稀であると考えられていますが、重篤化すると肝不全を引き起こす危険性もあります。服用にあたって定期的な血液検査を行い、肝臓の状態を確認することが大切です。
ミノキシジル外用薬の効果と副作用 リアップや内服薬との違いも解説
ミノキシジル以外にも、AGA(男性型脱毛症)にはさまざまな治療法があります。フィナステリドやデュタステリドの内服薬が一般的です。これらの薬は、髪の成長を妨げるホルモンを抑制する働きがあります。また、アデノシンの外用薬はミノキシジルとは異なるメカニズムで効果を発揮します。さらに、低出力レーザー治療(LLLT)などの非薬物療法も注目されています。レーザー治療は、毛根の細胞にエネルギーを与え、毛根の血流を改善することで、発毛を促進します。また、植毛手術も選択肢の一つです。これは自分の毛髪を使って薄毛部分に移植する方法で、長期的な効果が期待できます。
▽ミノキシジル内服薬(別名:ミノタブ). ミノキシジル内服薬の特徴. 発毛効果,. 副作用, リスク高め.
ミノキシジルは、使用後すぐに効果がみられる薬ではありません。早い方で3ヶ月ほど、一般的には半年程度経ってから、効果がみられることが多いです。治療を開始してから、なかなか効果を感じないからといって、自己判断で治療を中断するのは避けましょう。AGA治療は、継続することがもっとも重要です。
【視聴者さんからの要望多数】 ミノキシジルタブレット(内服薬)の効果と副作用.
ミノキシジルをやめる場合にはこれらの治療法で代替してあげると、効果を維持したままうまく切り替えができるでしょう。ご興味の方はぜひ無料カウンセリングでご相談ください。
ミノキシジルとは、男女ともに使用できる発毛・育毛を促す成分です。 ミノキシジルの基本情報
この記事ではについて詳しく述べました。副作用のリスクが高いこと、日本皮膚科学会が推奨していないこと、そして内服薬としてのミノキシジルが承認されている国がない理由を説明しました。それでも、なぜ一部のクリニックがミノキシジルを処方するのかについても触れました。ミノキシジルをやめる場合はフィナステリドやアデノシン、レーザー治療など違う治療法に切り替えると良いでしょう。