顔全体に使用することで白ニキビ、面皰などニキビの初期状態にも効果を発揮します。
皆さん、こんにちは!
今回は当店でも度々調剤しております「ニキビのお薬」についてお話したいと思います。
まずお薬の前にニキビについて簡単に説明致します。
日頃から私たちがニキビって呼んでいるこの症状、実は尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)という皮膚の病気で、顔や胸、背中などに炎症を起こしている状態です。
原因は主に「過剰な皮脂の分泌」「毛穴の出口が角化して詰まる」「ニキビ菌(アクネ菌やマラセチア菌)の繁殖」が挙げられます。
ニキビは「白ニキビ」「黒ニキビ」「赤ニキビ」「黄色ニキビ」と、色によって4種類に分けることができます。
毛穴が汚れや皮脂などによって詰まり、その中に皮脂がたまってしまう初期ニキビのことを「白ニキビ」といいます。
白ニキビの状態からさらに皮脂がたまり、行き場を失った皮脂が肌の表面に出て空気に触れ、黒く酸化したものが「黒ニキビ」です。
ニキビの原因菌であるアクネ菌が、皮脂を栄養にして繁殖し、毛穴の中で炎症を起こしたものが「赤ニキビ」となります。
そして、赤ニキビがさらに悪化して膿を持った状態が「黄色ニキビ」です。
さて、治療薬です。
赤いニキビには昔から現在も、やはり抗生剤の内服と外用が治療の主役です。
内服薬は主に「ミノサイクリン」「ロキシスロマイシン」「クラリスロマイシン」が使用され、外用薬は主に「クリンダマイシン(商品:ダラシンTゲル・ローション)」「ナジフロキサシン(商品:アクアチムクリーム・軟膏・ローション)」「オゼノキサシン(商品:ゼビアックスローション・油性クリーム)」があります。
抗菌薬以外に追加された外用薬として、顔の白黒ニキビ向けの「アダパレン(商品:ディフェリンゲル)」が2008年に発売されました。
この薬は毛穴を広げ、毛穴に脂の抜け道を作ることで、毛穴につまった脂を外に出すことができます。
さらに白ニキビに対してはアダパレンより効果が劣るものの、どのニキビにも幅広く使用できる「過酸化ベンゾイル(商品:ベピオゲル)」が2015年に発売されました。
こちらはニキビの原因菌に対する抗菌作用や毛穴の閉塞の改善作用などがあります。
アダパレンと過酸化ベンゾイルは、使用初期2週間程は刺激感を感じることが多いですが、その後ほぼ消失します。
稀に消失しない場合は中止を検討します。
抗菌薬が最小限の使用に留めるのに対し、この2つの薬は効果を実感するまで目安3ヵ月程使用します。
さらに配合剤である「デュアック配合ゲル(過酸化ベンゾイル+クリンダマイシン)」「エピデュオゲル(過酸化ベンゾイル+アダパレン)」が追加発売されており、これらは単剤で副作用が無いことと効果不十分であることなどを確認してから使用します。
漢方薬としては「十味敗毒湯」「清上防風湯」「当帰芍薬散」「荊芥連翹湯」「枝茯苓丸加苡仁」「黄連解毒湯」「桃核承気湯」「排膿散及湯」があり「証」や皮膚の状態などで使い分けされています。
ニキビ治療で大切なことは、痕を残さないために、早期に炎症を抑えることです。
ニキビが気になったらなるべく早く医師に相談しましょう。
薬学生の皆様はニキビ治療についていかがお考えでしょうか?
是非参考にして下さい!
抗生物質の飲む薬は、炎症性皮疹である赤ニキビ・黄色ニキビがあり、ニキビ全体の重症度が中等度以上の場合に、抗生物質の飲み薬が使用されます。状況によっては、軽症の場合にも使用されることはあります。
ここでもう一度、ニキビの重症度を示しておきます。
活性型ビタミンB6の錠剤で、新陳代謝を活性化させる効果があります。
皮膚や粘膜の状態を正常に保ち、ニキビのできにくい肌環境に整えます。
ニキビの治療には抗菌作用と抗炎症効果を併せ持つ抗菌薬が伝統的に使用されてきました。
長期的に内服すると、耐性菌という抗菌薬が効きにくい菌が発現したり、赤血球・白血球・血小板が減少する可能性があります。クラリスを処方された場合は、決められた投与量をしっかり守って治療に当たりましょう。副作用のチェックのため、定期的に血液検査が必要になる場合もあります。
一般的な感染症に対してはクラリスロマイシン1日400mg、非結核性抗酸菌症には1日800mg、どちらも2回に分けて経口で投与します。投与量は年齢、症状にあわせて増減します。またピロリ菌の除菌に用いる場合は他の抗生物質や胃薬と併用して処方されます。
この点、クリンダマイシンリン酸エステルやナジフロキサシンには、アクネ菌に対する抗菌作用があります。そのためこれらの外用薬を患部に塗れば、ニキビの根本的な原因を解決し、症状を改善する効果が期待できるのです。
炎症のあるニキビ(赤ニキビ・黄色ニキビ)の重症度が、中等症以上の際に抗生物質は使用されることがあります。
抗生物質を使用する目的は、面皰(コメド)の中で増殖して炎症を起こしているニキビ菌(アクネ菌)をやっつけることです。
内服投与期間は、最大で3か月が目安とされており、皮膚科専門の先生が抗生物質を開始して6から8週間後に再評価をして、続けるかを判断することとされています。
最近、ニキビ菌の耐性化(抗生物質が効かなくなる)が一部認められています。
ここで重要なことは、抗生物質飲み薬の投与期間を必要最低限にすることです。
つまり、炎症性のニキビは何度も発症しないようにする、また面皰の初期の段階からケアをして予防を行うことが大切です。
ディフェリンは皮脂を抑え、角質をピーリングしてくれる作用があり、軽症ニキビ・初期ニキビに効果があります。 ..
一般的な感染症であれば、服用開始から2~5日程度で症状が改善してきます。
ただし、症状が良くなったからといってすぐに服用を中止してはいけません。症状をしっかり改善し、かつ耐性菌の発現を防ぐためには一定期間服用を続けなければいけません。
したがって、重篤な副作用などがない限り、処方されたクラリスロマイシンは飲み切るようにしてください。
マクロライド系の抗生物質(ルリッド・クラリスなど)も、ニキビ菌を殺して炎症を抑える効果があります。
今回は、ニキビ治療で使われる抗生物質についてお話ししました。
抗生剤については、ニキビ菌をやっつけてニキビを治すメリットだけではなく、耐性菌や下痢などもデメリットの部分はありますが、どのような治療でもマイナスが全くない治療はありません。
ニキビ治療については、抗生物質だけでなく、その都度、皮膚科の先生と相談して治療を決定していくことが大切です。
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ニキビは皮脂が毛穴に詰まることが原因で起きる肌トラブルです。
肌の乾燥やターンオーバーの乱れなどが原因で皮脂が毛穴に詰まり、毛穴の中でアクネ菌が繁殖することによってニキビができてしまいます。
ニキビは白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビに分類されます。
白ニキビは角質が毛穴をふさいで中に皮脂が詰まっている状態で、黒ニキビは皮脂が酸化したり、開いた毛穴がメラニン色素の影響で黒く見えたりする状態です。どちらも初期のニキビで、まだ炎症は起きていませんが、毛穴の奥ではアクネ菌が繁殖し始めています。
赤ニキビはアクネ菌が繁殖することで、小さくできていた白ニキビが炎症を起こし、周辺が赤く見える状態です。触ると痛みを感じることもあります。
黄ニキビは炎症が悪化して膿が溜まった状態です。破れやすく、触れると潰れることもある状態で、毛穴の内側も毛包が破れ周囲に炎症が広がることがあります。
炎症が起きているニキビに対して正しいケアや治療を行わず悪化させてしまうと、赤みや色素沈着、凸凹のクレーターといったニキビ跡が残ってしまいます。ニキビができたときは早期に治療し、ニキビ跡の発生を防ぎましょう。
ひょう疽・爪周囲炎|大田区大森・大木皮膚科/指の化膿でお困りなら
抗生物質は、やっつけたい菌だけでなく、体についている、もしくは腸内にいる菌にも影響を与えます。
理想としては、やっつけたい菌のみを退治できる抗生物質があれば完璧ですが、実際としてニキビ菌に対して推奨されている抗生物質は、比較的広域といってニキビ菌以外の菌にも影響を与えます。
軽度なものでは下痢などの症状がでたり、時にはクロスロイジウム・デフィシルという腸内細菌が増えてしまってひどい腸炎を起こしたりするリスクはあります。もしくは耐性菌を生むリスクもありえます。
ですが、抗生物質を使ってニキビをしっかり治すメリットと、上記の抗生物質によるデメリットを天秤にかけて、皮膚科の先生と話し合って、ここは抗生物質を使用することが望ましい場合に抗生物質を使用することとなります。
クラリスロマイシン ニキビについて | 医師に聞けるQ&Aサイト
ペピオは過酸化ベンゾイル(BPO)という薬剤を2.5%含むゲルです。過酸化ベンゾイルは海外では以前から、ニキビ治療薬とし広い地域で使われてきましたが、日本では2015年にようやく保険適応となった薬です。ベピオはニキビの原因となるニキビ菌やブドウ球菌を殺菌する効果と、古い角質をはがれやすくするピーリング作用のある薬剤です。
塩化ベンゾイル(BPO)は分解されるとフリーラジカルという酸化物質が作られます。フリーラジカルがニキビ菌やブドウ球菌を攻撃します。塩化ベンゾイル(BPO)はその他の抗菌薬(アクアチムやダラシン、ゼビアックスローション)といった薬剤と異なり、耐性菌を生じにくい(ほぼ生じない)という特性があるため、長期で使用するであろうニキビの治療には最適な薬剤です。
ニキビに効く抗生物質のおすすめ6選!飲み薬と塗り薬の種類も解説
ニキビ跡になってしまったらどうしようもないかというと、そんなことは決してありません。当院ではレーザー治療、フラクショナルレーザー、ダーマペン、ダーマスタンプ、サブシジョン、スキングラフト(皮膚移植)、単純縫合術
といった治療が可能です。
当院では最新の知見、機械を使い、ニキビ跡もしっかり治療し、患者様にご満足いただけるように全力を尽くしたいと思います。
person 30代/女性 - 2017/03/02 · 8人の医師が回答 ; 鼻の出来物、ニキビ治療
ファロムは、ペネム系の抗生物質です。ミノサイクリン・ドキシサイクリン・ロキシスロマイシンと比較して研究でも治療効果は差が無かったとの報告があり、ニキビ治療に有効とされています。ロキシスロマイシンのように、ドキシサイクリン・ミノサイクリンの次に治療として推奨されています。
ニキビにはクラリスロマイシンも有効ですが他にもニキビに有効な薬は皮膚科にはあります。 クラリスロマイシンは耐性菌が多く問題点もあります。
過酸化ベンゾイル(BPO)には殺菌効果だけでなく、角質を剥がれやすくする効果(ピーリング効果)があります。このいわゆる「ピーリング作用」によって、毛穴のつまりが解除され、ニキビの治療効果のみのならず、予防効果が発揮されます。そのためベピオはニキビの予防に使うことも可能です。また角質をはがれやすくすることで、ベピオやその他の薬剤の吸収をよくし、薬剤の効果を高める作用もあります。
ニキビの大きな原因のひとつがアクネ菌(Cutibacterium acnes)の毛包内増殖です ..
ロキシスロマイシンは、マクロライド系の抗生物質です。ドキシサイクリン・ミノサイクリンの次に、ニキビ治療で使われる飲み薬の抗生物質として推奨されています。
ドキシサイクリンやミノサイクリンが使用できない、もしくは内服を続けることができない時に、使用されます。
効果(相乗ないし相加作用)が認められたとの報告がある; 7.3. 〈一般感染症〉 ..
シナールとピドキサールは治療と予防両方に効果を発揮しますが、クラリスロマイシンとダラシンTゲルはもうできてしまったニキビの治療に効果を発揮します。
ドクターが診察し、患者様に合った内服セットを処方いたします。