コブラ【ワンレングス】ユーティリティを打ってみました! 7番アイアンと同じ長さの、ユーティリティアイアンは本当に打ちやすいのか?
かように、現在のゴルフクラブの常識を覆すクラブとして注目を浴びているのが、このワンレングスアイアンなのですが、その最新モデルが今回お借りしたコブラ「KING RADSPEED ワンレングスアイアン」。ワンレングスアイアンの使い心地はもちろん、一般的なモデルとの相違点など細かくレポートしたいと思います!
ワンレングスアイアンの最大の特徴は、どの番手もかなり近いフィーリングで振れることです。ロングアイアンが苦手、ショートアイアンが飛ばないといった、アイアンの中で得意不得意がある方にはとても有効なモデルだと思います。
ワンレングスアイアンは、アメリカのプロゴルファー、ブライソン・デシャンボーが、プロになる前の学生時代に独自の思想を元に作り上げたクラブ。デシャンボーはそのワンレングスアイアンを使って、アマチュアでありながらメジャートーナメントであるマスターズの予選を通過し、その有効性を結果で示しました(彼の独自の思想はクラブだけでなくスイング理論などにも適用される)。そして今でもワンレングスアイアンを使用し、メジャータイトルを含む9勝を挙げています。
アメリカでは知名度抜群のコブラから、日本仕様のドライバーとワンレングスが特徴的なアイアンが登場。アメリカ仕様との違いとは?
反対に、飛距離の出る番手ほど長い今のアイアンに対して、特に苦手意識を持っていない方はおそらくとまどうことでしょう。長さの違うアイアンに慣れてしまっているため、7番アイアンの長さのPW(ピッチングウェッジ)に違和感を覚えると思います。とはいえこれは慣れの問題が大きいでしょう。最初からワンレングスアイアンでゴルフを始めていたら、一般的なアイアンに違和感を覚えるでしょうから。実際、しばらく打っていると長めのPWにもそれほど違和感はなくなりました。
アイアンというクラブの目的は、異なる距離から正確にターゲットを狙うこと。そのために複数本(番手)あり、同じスイングで距離を打ち分けられるようになっています。「複数のクラブの振り心地をいかに近づけるか」を、一般的なアイアンとは異なる方法でアプローチしたのがこのワンレングスアイアンです。その方法論に基づき、そこに最新のテクノロジーを使うことで、曲がりにくく、飛距離性能も高めたモデルがKING RADSPEED ワンレングスアイアンだと思います。
いっぽうワンレングスアイアンは、長さを変えずに距離を打ち分けできるように設計されたアイアンで、すべての番手が7番相当の長さになっています。ロフト角やライ角を普通のアイアン以上に工夫することで、同じ長さでも距離が打ち分けられるようになっているというわけです。
ワンレングスということで37.25インチ。7番アイアンとほぼ同じ長さです。これでしっかりと高さと飛距離が出るのかという点が注目ポイントとなります。
コブラがワンレングスアイアンにこだわり続けるのには、それなりの理由がある。それは売れるからだ。
オグさんです!
今回は、ゴルファーなら少なからず打ってみたいと思っているであろうクラブ、すべての番手が同じ長さに設定されている「ワンレングスアイアン」の最新モデル、コブラ「KING RADSPEED ワンレングスアイアン」をお借りできましたので、試打レポートをお届けしたいと思います。
コブラといえば、契約選手のブライソン・デシャンボーの影響もあってワンレングス仕様のクラブセットを取り扱っている珍しいメーカー。
ワンレングスユーティリティは、正直いって癖が強すぎて万人向けではないのであまりおすすめはしません。