つまり黄砂自体はアレルギー源にはならないけれど、アレルギー反応を促進 ..


黄砂は粒子が細かく体の奥まで入り込みやすいため、症状が重くなりがちです。
放っておくと日常生活に大きな支障が生じてしまいます。
黄砂アレルギーかもしれないと思ったら、悩まずに医師へ相談することをおすすめします。


症状について詳しくお話を聞きます。黄砂アレルギー以外の病気の可能性がないか判断します。
(LINEの事前問診にお答えいただきますと、よりスムーズな診療を提供できますのでご協力ください)

黄砂アレルギーの対策として最も重要なのは、できるだけ黄砂を体に付着させない、吸い込まないことです。
そのために、次のような対策を行いましょう。

・黄砂の飛散状況を確認し、飛散量が多い日はなるべく外出を控える
・黄砂をブロックできるフィルターを使ったマスクを着用する
・外出の際は、黄砂が付着しにくいナイロン製の服や上着を着る
・帽子をかぶり、頭皮や髪に黄砂が付着するのを防ぐ
・帰宅後は手洗い、洗顔、うがいを行う
・洗濯物は部屋干しにする
・空気清浄機を使う
・濡れた雑巾やウェットタイプのシートでこまめに床を拭く

人の動きで黄砂が舞わないよう、床掃除は朝一番に行うのがおすすめです。

近年、黄砂の季節に、花粉やダニなどにアレルギーを持っていない患者さんに ..

黄砂アレルギーを調べる検査はありませんが、参考のためにスギやダニ、ハウスダストなどのアレルギー血液検査を行う場合もあります。
アレルゲンを調べる血液検査は、結果が出るまでに1週間ほどかかります。

鼻炎の治療(抗アレルギー剤)

治療としては、抗アレルギー剤やステロイド剤の点鼻、の内服などですが、効きにくいことも多いようです。

抗アレルギー剤は、主に抗ヒスタミン作用のあるものが用いられます。
しかし、作用が強いと眠気の副作用も強くなります。
古い抗ヒスタミン剤にはどうしても抗コリン作用が強いために、口が渇いたり(口渇)、便秘の悪化、眼圧の上昇、前立腺肥大の悪化による尿閉などの副作用の危険性があります。

アレルギー性鼻炎・花粉症は昼間に症状があるために、普通1日2回内服する薬剤が用いられます。
が、症状が軽いとき、眠気の問題が回避できないときは、1日1回の薬剤が用いられます。

鼻炎症状がひどいとき、しばしばステロイドの内服剤(セレスタミンなど)が処方されます。
ステロイドを内服すると、その間だけ湿疹もよくなります。
ステロイドを中止すると、湿疹がさらに悪化します。
すっかりよくなっていた湿疹が、もう一度復活することもあり、一時的でもステロイド内服はできれば避けたいものです。
自身の正常免疫まで抑制されるために、鼻炎症状もステロイドの内服でないとよくならない事態も招かれます。

近年、抗アレルギー剤の中で、口の中で溶けるが販売されています。

OD錠は口の中で溶けるために、よい意味でも悪い意味でも長く口の中ら残る傾向があります。
そんな苦みが嫌で、急いで水を飲んで流し込む患者もいます。

あまり苦みのないOD錠は、むしろとどめた方がアレルギー性鼻炎・花粉症による効果があると説明しています。
なぜなら、それをすることで口腔粘膜からされ、近いところにある鼻粘膜・気道粘膜にとても有効だからです。
口腔粘膜から吸収されると、鼻粘膜・気道粘膜の薬剤濃度が上昇し、腸管から吸収された時より、効果が上がります。

(鼻づまり)に対しては、(オノン、キプレス/シングレア)や漢方が有効です。
なお、ロイコトリエン拮抗剤は気道の炎症を改善するものとして、気管支喘息の予防によく用いられています。

鼻閉のひどいアレルギー性鼻炎に、という内服剤が平成25年2月から保険適用になっています。
ディレグラは、アレグラ(フェキソフェナジン)にの刺激剤(塩酸プソイドエフェドリン)を配合したものです。

交感神経受容体α1、α2は刺激されると、皮膚や粘膜の血管を収縮させる働きがあります。
エフェドリンは鼻粘膜にそんな作用があり、炎症を起こして腫脹した粘膜を、一時的に収縮させ、鼻閉を改善します。

しかし、心臓の冠状血管のα1、α2を刺激すると、血管は収縮し、狭心症や心筋梗塞の悪化の危険性があります。
胃腸の運動が低下し、便秘がひどくなります。
同じタイプの点鼻剤もありますが、いずれも2週間以上続けない方がよいとされています。

鼻粘膜の慢性炎症に対して、鼻粘膜の焼却術などの外科的処置が有効なことがあります。

花粉症の治療薬は、なるべく早く症状を緩和するということを目的に作られています。特に、抗ヒスタミン剤は、飲んで数時間で効果が出てきます。効果が出るのに時間がかかるといわれている抗ロイコトリエン薬でも、数日で効果が出ます。したがって、1週間くらい飲んでも、あまり症状が変わらないという場合には、そのお薬が合っていないと考えるべきです。花粉症の治療の選択肢は沢山ありますので、効かない場合は、治療法を変えるべきです。

7) 綱本裕子,他: 福岡市における黄砂が気管支喘息患児に及ぼす影響に関する調査(第2報). アレルギー589(8,9):1311,2009.


鼻のTopics · 花粉症の初期治療 -初期治療はなぜ効果があるのか?- -治療が遅いとなぜ薬が効かないのか?- ..

5) 金谷久美子,他:小児における黄砂飛来と喘息発作の関係-ケースクロスオーバースタディによる評価-.アレルギー59(3,4):398,2010.

黄砂自体がアレルギー症状を引き起こすと言われるほか、花粉症など ..

アレルギーの症状を緩和させるための薬を処方します。
今までスギ花粉症を指摘されたことがないのに花粉症の症状が出る、スギがそんなに飛んでいない日にもアレルギー症状が出るといった場合には、黄砂アレルギーの可能性があります。
黄砂アレルギーは適切な薬を使用することで症状を改善させることができます。

アレルギー症状でお悩みの方は、まずはクリニックプラスにご相談にいらしてください。
当院は平日20時まで、土日祝日も毎日診察しています。
事前LINE問診や、事前クレカ決済システムなど、テクノロジーを活用することで待ち時間を少しでも短くする取り組みも行っています。

季節の変わり目、花粉や黄砂の飛散時、梅雨、台風シーズンなどに咳が出やすい; 風邪薬や咳止めが効かない; 気管支拡張薬(β刺激薬)が有効

黄砂アレルギー自体を治す薬はありませんので、薬での治療は症状を緩和させる対症療法となります。
目や皮膚のかゆみ・鼻水・鼻づまりには、抗ヒスタミン薬という飲み薬を使います。
目のかゆみがひどい場合には点眼薬、皮膚症状にはステロイドの塗り薬が処方されることもあります。

黄砂そのものにアレルギー物質があるわけではありませんが黄砂や黄砂に付着 ..

これにはいくつかの理由がありますが、たとえば、花粉の飛散量が急増すると、このようなことが起こります。
花粉の飛散量は年によって十倍くらい変わりますし、同じシーズン中でも、日々の飛散量は大きく上下します。花粉の飛散量が急増すると、それまで効いていた同じお薬を飲んでも効かなくなることがあります。このような場合、そのお薬は、もう自分には効かなくなったのだと判断されるのは早計です。花粉の多い時期だけ、少し治療を追加または変更すればよいので、花粉飛散量が落ち着けば、また、元のお薬がよく効くようになります。

4月半ばからの黄砂とPM2.5によるアレルギー症状がダイレクトに鼻炎で迫り

3)市瀬孝道;共働き夫婦の子供の喘息にすぐ効いた生活術.黄沙アレルギーについて

こうした深刻化するアレルギーには、黄砂の増加などの環境変化が拍車をかけて ..

黄砂アレルギーの治療は、薬によって症状を和らげつつ、黄砂をなるべく排除する生活環境を整えることが大切になります。
黄砂アレルギーの治療や対策方法について解説します。

黄砂アレルギーに悩まないで良い家を作るための対策をご紹介! カビ対策3 空気の流れがスムーズで水の影響を受けにくい間取りにする

鼻炎の治療(抗アレルギー剤以外のもの)

治療の基本は、やはり原因アレルゲンを避けることです。
花粉が原因のときは、花粉の多いときはを着用しましょう。
花粉を室内ににもちこまないために、外出時の衣類の花粉に注意して下さい。
花粉のシーズンには洗濯物は室内で干し、ふとんは布団乾燥機を用いてください。

スギ花粉症に対しては、スギ抗原の希釈液を用いてがおこなわれています。

抗原を体内に入れると普通アレルギーがつくられます(感作)が、それを繰り返していると、反応しなくなります。
この現象を免疫寛容・トレランスといいます。

減感作療法は、スギ花粉の他にハウスダスト、ダニなどでも行われています。

この治療の問題点は、わざと抗原を体内に注射することによるアナフィラキシーショックの危険性があります。
また、最初週に3回くらい通院する必要があります。
よくなっても、ある程度定期的に注射を続ける必要があることなどが上げられます。
また、減感作療法でアトピー性皮膚炎の湿疹が悪化した患者もいました。

この治療に近いものとして、現在、のが治療に用いられています。
(平成26年6月ころより、という製品名で処方されています。
ただし、講習会を受けた医師のみが処方できるとのことです)(スギを英語ではcedar)
これは、減感作療法の一つです。
ショックのときの対応として、高価な注射薬エピペンを買わされます。

平成27年5月になり、についても舌下免疫療法の薬剤(ダニ舌下錠(100単位、300単位)、フランスのスタラジン社が開発したものをライセンス契約して日本で発売)が登場しました。

この薬剤の使い方は、シダトレンよりはるかにアバウトです。
ダニは普段から吸入して慣れているからということでしょうが、もしそれならすでにダニに対してトレランスが成立しているということです。
むしろダニに対してトレランスが成立してじんま疹・喘息症状が出なくなると、ダニによって湿疹が出やすくなります。

実際、ダニの減感作療法をしていると、湿疹が現れた患者さんがいました。
また、お好み焼きのダニを食べて、じんま疹やアナフィラキシーショックを起きたという例から考えると、トレランスが成立していない患者さんに安易に処方すると、アナフィラキシーショックが起きる可能性があります。
ということは、もっと少ない量、たとえばダニエキス1単位や10単位の錠剤も必要ということです。

イネ科の花粉症に対して、普段からイネ科花粉に近いものを食べていると、起こりにくいようです。
ということで、経口減感作療法として、を勧めています。

キク科の花粉症には、レタスや菊菜をたくさん食べるように言っています。

もともと花粉のアレルギーは、子供の時からな食生活からつくられる傾向があります。
子供の時から野菜や果物をたくさんとることが、花粉アレルギーの予防になります。

もよいところがあります。

はくしゃみ・鼻水の多いアレルギー性鼻炎や気管支喘息に向いています。
ステロイド内服ばかり内服していた鼻炎患者さんが、小青竜湯だけで十分ということもありました。
慢性化して鼻閉がくわわると、ケイガイレンギョ湯、辛夷清肺湯、葛根湯加川セン辛夷もよいようです。

漢方は、植物による経口減感作療法の意味合いもあるようです。

それだけに、スギ・ヒノキ、イネ科、キク科の花粉症の方に、より効果があります。
また、感染症に対する免疫対応の効果もあり、風邪ばかりひいている扁桃腺の大きい患者さんにも向いています。

ちなみに、私は、漢方は、昼は飲み忘れることも多く、原則として2/3量、1日2回の処方にしています。

黄砂アレルギー自体を治す薬はありませんので、薬での治療は症状を緩和させる対症療法となります。

現在のところ、黄砂アレルギーかどうかを検査する方法はありません。
基本的には、「黄砂の飛散量が多いときに症状が悪化する」という状況から判断します。
また、花粉やダニ、ホコリなどのアレルギー検査の結果から、黄砂アレルギーかどうかを推測することができます。

対策として1番効果のある事は、 PM2.5・黄砂の多い日は外に出ない事が一番 です。

イネ科花粉症の治療としては、スギヒノキ花粉症と同様で、症状が強い場合には抗アレルギー薬を用いて症状を抑えることとなります。

咳止めが効かない。」などで悩んではいませんか。 「かぜ」による咳はせいぜい ..

咳嗽は日常的に遭遇する事が多い症状であるが、原因は多種多様で、アレルギー性機序による咳嗽も多義にわたります。胸部レントゲン写真を撮影しても異常を認めないのにもかかわらず咳嗽が改善しない症例と遭遇したなら、上記のような事柄を考えていく必要があるでしょう。なお、本稿は参考文献8)9)を加筆・修正しましたものです。